仏教では、葬儀や法要の際に様々な鳴り物を使います。宗派により使用する鳴り物は異なりますが、その主なものを紹介します。
【木魚(もくぎょ)】
みなさんよくご存じの鳴り物です。浄土宗、禅宗、天台宗、真言宗等多くの宗派で使われますが浄土真宗、日蓮宗では使われません。
動画:「木魚の音」https://www.youtube.com/watch?v=DoojXTFX4nY
【木鉦(もくしょう)】
主に日蓮宗で使われる鳴り物です。速く沢山のお経を読むため甲高い音で速く拍子をとれるよう用います。
動画:木鉦を打つときの拍子3種類【日蓮宗】
【大徳寺りん】
各宗派でよく使われる鐘です。大きくなる程音は低くなります。
動画:大徳寺りん 1尺(直径30cm)の音色
【印金(いんきん)】
「大徳寺りん」は座って読経するときに使いますが、印金は立って読経するときに使います。各宗派で広く使われます。
動画:凛音(壱越)印金セット
【銅鑼(どら)】
主に天台宗、真言宗、浄土宗、臨済宗、日蓮宗等で使われます。
クラシック音楽で使われる銅鑼とは違い、法要に馴染む音です。
動画:銅鑼
【懴法太鼓(さんぽうだいこ)
天台宗、真言宗、浄土宗等で使用されます。読経や唱名の際に打ち鳴らし、場を清めるとともに参列者の心を引き締め、集中を促す役割を果たします。
動画:法楽太鼓 般若心経 太鼓の叩き方②(懴法太鼓を探したのですが、残念ながら適当なものがなく法楽太鼓の動画です)
【音木(おんぎ)
拍子木に似た鳴り物です。真言宗、浄土宗、浄土真宗(西)、曹洞宗等で木魚と同じような使われ方をします。
動画:紹介可能な動画がありませんでした。(YouTubeで「音木の音色」で検索すると視聴可能です)
【鉦吾(しょうご)】
天台宗、真言宗、曹洞宗等で使われます。儀式や読経の際に使われる金属製の打楽器で、読経や法要の際にリズムを整え、場の雰囲気を引き締める役割を持っています。
動画:お寺の楽器を紹介!カンカンカーンと耳に刺さるようになる仏教楽器はなんなのか?
【妙鉢(みょうはち)】
音楽で使われるシンバルに似た鳴り物です。禅宗でよく使われます。
動画:香林院法話 第七十六回「【禅宗】葬儀の鳴らし物を学ぶ」
以上、仏教で使われる主な鳴り物をご紹介しました。他にもありますが、全部を紹介しきれないので9種類にしました。
中小企業診断士 尾形 博