お寺業界は、DX化が進んでいない業界のひとつだと思います。我が家の菩提寺も、現在は全て紙の資料で管理しておりPCは使っていないと住職がおしゃっていました。多くのお寺は、日々のお仕事が忙しいこと、どうしたらDX化ができるのかわからない等の理由でDX化が進んでいないことが現状だと思います。お寺部会では、お寺は、業務の生産性向上のため、また次の世代に承継するためにも、日々の活動履歴、檀家の情報、お墓の情報、取引先情報等々の各種情報はデータ化して活用するべきと考えています。
そこで、お寺部会では、お寺のDX化をサポートするために、「(仮称)お寺管理システム」の開発を進めています。具体的には、CRMのクラウドソフトであるSalesforceの非営利団体向けプログラムを利用し、Salesforceをお寺向けにカスタマイズしています。
Salesforceを利用するメリットは、①非営利団体向けプログラムによりSalesforceの機能が無料で利用できること、②カスタマイズにより、個々のお寺に最適なシステムを開発できることにあります。Salesforceは、世界中で利用されているCRMのプラットフォームです。カスタマイズさえできれば、お寺でも十分に活用することができます。既存のお寺用ソフトも色々ありますが、既製品のためカスタマイズが難しい等一長一短あります。しかし、Salesforceの場合は、個々のお寺に合わせ最適化したシステム開発が可能です。
現在開発している内容は、①檀家管理(個人管理、世帯管理)、②コンタクト履歴管理、③墓地管理等のお寺等の内容です。これは、会員が副住職として従事しているお寺をモデルとし、そのお寺専用にデータベースを設定しています。骨格は完成しつつありますが、紙の情報のデータ化に時間がかかるため、完成にはもう少し時間がかかりそうです。
お寺部会では、現在開発中のシステムをモデルとし、今後、他のお寺にも展開していくことも計画しています。具体的な内容等は、完成後に改めてお知らせいたしますので、楽しみにお待ちください。
ご参考までに、デモ画面の一部を紹介させていただきます。ご覧ください。
エリアマーケティング研究会 お寺部会代表 尾形博