セミナーレポート《消費者視点で捉えるこれからの供養業界》

こんにちは!先日開催されたエリアマーケティング研究会お寺部会主催のセミナー「消費者視点で捉えるこれからの供養業界」についてご報告いたします。グループディスカッションを交えながら14名の参加者とともに供養業界の現状と課題を共有しました。

1.供養とは
セミナーではまず「供養」が供給資養という言葉の略語であり、故人を偲ぶと共に自らの心を養っていくこと。また、供養には絶対はなく、私らしい供養を見つけていくことが大切ということをお伝えしました。

2.供養業界について
続いて、消費者視点で葬儀から仏壇や墓石の購入、その後の回忌法要にいたる供養全体の流れを振り返りながら、手を合わせることの大切さやその環境をお寺や葬儀、仏壇、墓石業界全体で作っていく必要があるのではないかとお話しました。

3.供養業界の最新動向
上昇傾向にある死亡者数や葬儀施行件数を踏まえ、各省庁のデータから業界別に直近10年の売上や出荷金額、収入のトレンドを共有しました。また、消費者の価値観も多様化している様子をデータと共に振り返りました。

4.ケーススタディ
実際の供養の事例を元に、参加者でグループディスカッションを行いました。自分とは異なる価値観や新しい価値観を学ぶと共に、改めて供養について考えてもらいました。また、仏壇じまい、お墓選びの注意点なども学んでもらいました。

5.まとめ
今回のセミナーを通じて、2つのポイントをお伝えしました。

①変わらないもの
人を敬い感謝する気持ちや行為、人との繋がりを感じることの大切さは変わらない。

②変化する消費者の価値観
ただし、消費者の価値観は時代と共に変化しており、供養業界は業界全体でそれに応じた商品やサービスを提供していくことで持続的な発展が可能となる。

以上がセミナーの要点です。今回の内容が供養業界の今後の発展に役立つことを期待しています。

エリアマーケティング研究会 お寺部会 石原学