《お寺部会は、お寺の困りごとをサポートします》

お寺業界は、今、「第三の危機」にあるといわれています。
「第一の危機」は明治初頭の廃仏毀釈運動で、社会のお寺への圧力により相当数のお寺が廃
寺に追い込まれました。
「第二の危機」は、第二次世界大戦後の「農地解放」です。農地解放によりお寺が所有する
大量の小作地が小作人に解放され、お寺の資産は激減しました。
「第三の危機」は檀家・信者の急速な減少で、現在まさに進行中です。檀家・信者の減少の
理由は大きく二つに分けられると考えられます。
第1の理由は、人口減少、少子高齢化、過疎化の進行、都市部への人口移動による地縁・血
縁の希薄化等の社会情勢の変化によるものです。
第2の理由は、お寺が社会情勢の変化に対応しきれていないことです。お寺は宗教行為を正
しく行うことが役割のひとつです。これは、現在も継続して行われていることと思います。
半面、「宗教法人」として、社会情勢の変化に適切に対応できているお寺はあまり多くない
のではないでしょうか。社会情勢の変化は、ある意味やむを得ないことです。しかし、これ
に対応していかないと、失うものは更に増えてしまいます。これが、お寺業界の現状ではな
いかと考えています。放っておくと「ゆでガエル現象」になりかねません。

(注)ゆでガエル現象:ゆっくりと進行していく危機があります。いつかその危機に対応し
ようと思って放置していたら、いつの間にか手遅れになってしまうことをゆでガエル現象と
言います。

お寺部会では、お寺の経営に着目し、お寺の経営についてサポートを行っています。お寺に
より状況は異なりますので、サポートの内容は個々にお話を聴きながら進めています。また、
お寺はIT化がなかなか進まない状況でもあり、檀家管理ツールの開発も進行中です。これは、
お寺ごとにカスタマイズ可能なもので、開発が完了次第お知らせする予定です。
お寺の困りごとをサポートする。これがお寺部会のスタンスです。
引き続き、よろしくお願いします。

エリアマーケティング研究会 お寺部会代表 尾形博